【クソ映画の沼 】『スマホ拾っただけなのに』知らん人の家で許可なくうんちをしたらチェンソー爺さんと鉈婆さんに殺されそうになる話。

今や人間の生活に切っても切り離せなくなった存在であるスマホ。


電話にメールはもちろん、調べ物からゲーム、買い物にビジネスまでスマホ一台でなんでも出来る時代です。スマホさえあれば財布もいりません。


そんな便利なスマホですが、裏を返せばこの一台に大事な個人情報が山ほど詰まっているということです。扱いには十分気をつけないと思わぬ事件に巻き込まれるかもしれません。


今回はそんなスマホの時代に警鐘を鳴らす話題の日本映画について話したいと思います。 そうです、あの美人女優がヒロインを演じたホラーサスペンス映画です。







『スマホ拾っただけなのに』

スマホを拾ったことから恐ろしい事件に巻き込まれていく若者たちを描いた映画で、ヒロインを美人女優の冨手麻妙さんが演じました。


女の子が拾ったスマホが呪われていて、悪霊に襲われる的な話なのかな?リングとか呪怨みたいな。


違います。


あらすじは、童貞大学生3人組が旅行先でスマホを拾ったのを機に美女と仲良くなって一緒に遊んでたらうんこがしたくなって山奥の民家でトイレを借りたらチェンソーを持ったおじいさんと鉈を持ったおばあさんに殺されそうになるというお話です。


分かりやすいですねー。あらすじだけで情景が浮かんできます。


え?分からないですか? そしたら予告編でも観てみましょうか。


トンデモパチモンホラー映画『スマホ拾っただけなのに』予告編

ね?あらすじそのままだったでしょ? でも面白そうじゃないですか?僕は「面白そう!笑」って思いました。


まあクソ映画なんですけどね。だって公言しているから。


監督自らトンデモパチモンホラー映画って謳っていますからね。それは紛れもなくクソ映画ですよ。


だがしかしbut、ただのクソ映画では終らないぞという気概も感じられる作品となっております。


ここからはネタバレありで話していきますので嫌な方はブラウザバックをお願いします。 ちなみに一応なにも知らずに見た方が良いタイプの映画ではありますね。


まあそれはあなたに任せます。
この後も読んで頂ける方はよろしくお願いします。


まず、タイトルから分かる通り本作は『スマホを落としただけなのに』のパチモンなわけですが、正直タイトル以外はそこまで似せてもいません。 本家に殺人鬼老夫婦とか出てきませんしね。ですが他にもっと色々やっちゃってます。


童貞3人組は旅先でスマホを拾ったことをきっかけに、その持ち主であるユウカに町案内してもらうことになりますが、途中で車が故障してしまいます。その先にあった民家に助けを求めにいきますが、誰もいません。でもどうしてもうんこがしたいので勝手に家の中に入ってうんこをします。そこに帰ってきた老婆。老婆は彼らを強盗だと思いこみ怒り散らします。戸惑う一行のもとには血まみれでチェンソーを持った爺さんが...!!

公式サイトより引用


『ドント・ブリーズ』かな?


老人宅に忍び込むもめちゃつよ爺さんに返り討ちにされるホラー映画...『ドント・ブリーズ』ですね。


チェンソー爺さんと鉈婆から逃げる一行!!日本の古民家だからいうほど広くないからすぐに追い詰められる!!でも割とすぐに外にでれる!!でもなぜか一人は家の中に取り残されるから助けに戻って逃げて外に出てまた誰かが取り残されて助けに行っての延々ループ!!


なぜ外に逃げられるのに逃げ場のない風呂場やトイレに逃げる!!テーブルの影に隠れるけど絶対足見えてるぞ!!婆ちゃん気づかないんかーい!!爺さんゲロ吐いたー!!クソ映画だーー!!


疲れた...


なんか絶望的な状況になっても何故か次のシーンで逃げるのに成功してるし、また自分たちから家に入って追い詰められて...の繰り返しなので観てるのが辛くなってくるんですね。


あと、主人公の男の子が妄想癖があって途中途中で妄想映像が挟み込まれるんですけど、回数が多すぎてイライラします。


で、最終的にお互い勘違いでしたー。で仲直り。そっから物語の始まりまで巻き戻ります。要するに『カメラを止めるな』展開ですね。あの場面の裏では実はこんなことがありましたよー的な章に入っていきます。


こうこうこういう理由で勘違いが生まれました。っていうことが判明していきます。カメ止めっていうよりはアンジャッシュのコントを解説されているような気分だったかもしれない。


ただねー。8割は全く同じシーンを流しているだけだからけっこうキツイ...


そんな楽しくないし...


で、お互い勘違いだったことがわかって仲直りしたので、みんなで鍋を食べてめでたし、めでたし。










と、思いきや、ここから監督のただのクソ映画で終わってたまるかという気概の感じられる怒涛の展開が始まります。


この先は自分の目でみてください。
こっちの「はいはい、どうせこうなるんでしょ?」という呆れた気持ちを逆手に取って、且つ予想を大して裏切りもしない絶妙な展開でクソ映画好きたちを楽しませてくれます。


ちゃんと今までのクソっぷりがバネになっていますし、一応伏線張り巡らされていたんだなーっていうことも分かりますよ。 スマホを拾ったことや主人公の妄想癖とか全く関係ない、とも言い切れない。


スプラッター描写も力が入っていますし、ゲロも吐きます。『アイアムアヒーロー』のパロディとか色んな洋画のネタもあって楽しいっちゃ楽しいですよ。


うわっクソ映画だ...最悪...ってなるタイプのクソ映画じゃなくて、わーい!クソ映画だー!ってなるタイプのクソ映画です。なに言ってるかわからないあなたはまだまだです。


あと出演者がみんな楽しそうなのでなによりです。




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ネトフリでも観れるよ。