【クソ映画の沼】『デビルシャーク』改め『エクソシスト・シャーク』サメ✕悪魔✕ゲロ世紀のクソ映画

『JAWS』に始まり様々な変化とバリエーションを増やし、今やB級映画の代名詞となったサメ映画。

サメ✕竜巻の『シャークネード』
巨大サメが巨大モンスターと戦うシリーズ『メガ・シャークVS〇〇』
タコ✕サメ『シャークトパス』
頭がふたつもある『ダブルヘッド・ジョーズ』
アダルト業界へのまさかの進出『床ジョーズ』
などなど様々なアホサメ映画が作られ続けています。

最近ではジェイソン・ステイサムVSサメの『MEG ザモンスター』が話題になりましたね。

そんなサメ映画のなかでも一際クソ度が強い『デビルシャーク』という映画をご存知ですか？

※今作は国内配給権が失効し日本では観ることができなくなっていたのですが2022年5月、『エクソシスト・シャーク』と名前を変えまさかの復活を遂げます。これには日本に住む1億2560万人が歓喜、そしてその後すぐに絶望したことでしょう。

これは本当にひどい。B級のくくりにも入れたくないし、こんなのを映画と呼んでいいのか頭を抱える作品でございます。

そんな『デビルシャーク』がどれだけひどいか解説していきたいと思います。

※ゴリゴリにネタバレしているので一応ネタバレ有り警告しておきます。

・サメ映画なのにサメに力が入ってない。
・上映時間の9割が意味のない場面。
・全てが単調でワンパターン
・ゲロを吐けばいいと思っている。
・登場人物が多すぎる上にほぼ意味がない。

この映画のクソポイントを挙げ始めるとキリがありませんがざっとこんな感じです。

本当にひどいです。

ぼくが話を盛ってると思っているあなた、実際に見ていくほうが早いと思うので順に解説していきたいと思います。

冒頭、何やら怪しげなシスターが出てきます。彼女は13人の子どもを虐待し殺したヤバイやつです。ちなみに名前はリンダ・ブレア...

そこに何やら知っている風な女性が登場し、シスターを罵ります。罵られたシスターはもちろん女性を殺して悪魔を呼び出す生贄にしてしまいます。
※これ以降、シスターは別に活躍しません。

で、出てきた悪魔が

サメです。わかりましたか？クソですね。

こいつが今作のタイトルにも抜擢されたデビルシャークです。しかし、こいつはこの状態で左を向いているか右を向いているか正面をむいているかしかありません。

ポスターに描かれているようなサメはいません。

サメが人を喰うシーンなどほぼ存在しません。（唯一あるシーンは『ロスト・ジョーズ』の使いまわし）

ひいてはこのデビルシャークの総出演時間、約1分です。上映時間71分のうち約1分しかでません。サメ映画なのに。

場面が変わってオープニング映像が始まります。意味深にクラゲの映像などが出ますが全く関係ありません。

それから舞台は一年後に飛び、3人組の女性が現れます。彼女たちが一応今作の主人公たちです。

左からローレン、エミリー、アリ。
別に覚えなくてもいいです。

日光浴をするローレンとエミリー。
一方アリはサメに喰われるのですが

いや大したことなさそうだな！
消毒して絆創膏つけとけば治るって。

いや大げさだな。ローレンの顔見てよ。何言ってんだこいつって顔だよ。

急に場面が変わってYouTuberみたいなやつが出てきます。
※彼女はこの後何度も登場しますが物語には全く関係ありません。

こりゃ再生回数伸びません。
後ろのカメラマンいる？絶対必要ないだろ。

YouTuberは人食いサメがでるという湖を調査しに来たようです。

そして、

取り憑かれます。（特に意味はないので気にしなくていいです。）

その後場面は奇跡の生還を果たしたアリと友人エミリーの場面へと移ります。

だから大げさだって。

でも様子が変わったのは事実のようです。ここでサメに噛まれると悪魔が憑依する謎設定が明かされます。

ん、彼女の右肩なんかタトゥーが彫ってない？なんて書いてるんだろう...

「天使」

あれかな、右肩に天使と彫るほどの人でも悪魔に取り憑かれてしまうという皮肉的表現かな。

男を誘惑し湖に誘い出すアリ。

ん、ちょっと待って。男の左肩なんか彫ってない？

「父」

あれかな、左肩に父と彫るほどの男でも誘惑に負けてしまうという皮肉表現かな。

お似合いカップルだよあんたたち。結婚したほうがいい。

まあでも喰われます。

場面は変わりまたYouTuber。
撮影をしていると突然記者の女性が乱入してきます。

ごもっともですね。特に意味もない口論を繰り広げた後、場面が変わり霊と交信しようとする女性3人組や悪魔に取り憑かれた謎の少女が登場がでてきますが全く意味はありませんし、彼女たちがスクリーンにあらわれることは二度とありません。

全く必要のない場面を見せられた後、今度はサメの人形で遊ぶ頭ヤバめ女性が出てきます。
※彼女はアリと同じく悪魔に取り憑かれた女性で物語のキーパーソンか？！と思いますが全く関係ありません。ただのサメ好きのサイコパスです。

予想以上に勢いがついちゃって焦ってます。

そんな彼女の下にアリが...
ふたりはサメトークで盛り上がります。

どんな遊びが好き？と聞かれたアリは

なに上手いこと言ってやったぜみたいな顔してんだよ。全然上手くねえよ。

どっちもどっちだよ。

夢オチ！？
サメの人形で遊ぶ頭おかしい女性とのくだり夢オチなの！？なんで！？

またまたYouTuberが出てきて

取り憑かれて

さっきの記者とバトルを繰り広げ

ゲロを吐きます。

ランニング中にサメに喰われた死体を見つけたおじさんは

ゲロを吐きます。

そして発情します。

ちなみにこのおじさんが死体を見つけるまでのランニングシーンは約1分あります。もちろんただおじさんが走ってるだけの映像です。

気づきましたか？サメの出演時間と同じですね。

また新しい女性3人組が登場。

前に3人座るんかい。

いやそこ！？

彼女たちも喰われるのですが、

『ロスト・ジョーズ』の使いまわし。ここにきてまじかよ！です。

色合いをサイケデリックにして一瞬だけ流せば気づかれないだろうというその魂胆が腹立ちます。

いや、わざわざこの一瞬だけ派手な色合いにして目立たせたのはわざと気づかれようとしたからなのか？

まあいいや、どちらにせよ腹が立ちます。

で、もう一個言うと、

浅瀬すぎ。さっきから思ってたけどデビルシャーク襲うところずいぶん浅瀬だな。

場面が変わって物語の鍵を握っていそうな神父が登場し、エミリーと共に悪魔に取り憑かれたアリを追います。

アリは遊園地にいました。次のターゲットを見つけます。

男に近づくアリ。彼も湖に連れ出されサメの餌食となってしまうのか...

え？

ちょっと待ってちょっと待って

お前が喰うんかーい

ちなみにアリが遊園地にあらわれ男に噛み付くまでのこの場面。
約6分40秒あります。
そのうちの6分程はカップルとアリがただ歩いてるだけの無意味な時間です。しかもセリフなしで。映画は71分あるので上映時間の約1割はカップルのイチャイチャタイムに使われていることになりますね。

アリを捕らえた神父とエミリーは悪魔をアリの体から追い出そうとします。

しかし神父は悪魔祓いの方法を知りません。

なんでだよ。

すると親切な悪魔が方法を教えてくれると言います。

なんでだよ。

神父は是非教えてくれと悪魔に頼みます。

なんでだよ。

とはいえそんなうまい話あるわけもなく、

ゲロをかけられます。

なんでだよ。

怒ります。そりゃそうだ。

しかし、悪魔祓いの方法を知らないのでどうすることもできない神父は自分が生贄になることでアリの体を返してもらうよう提案し、

ゲロチューします。

そして悪魔に取り憑かれた神父がエミリーを襲うなどわちゃわちゃしていると

空からサメが降ってきます。

なーんーでー。

これで終わりかななんて思っていると場面が変わって初見の女性とストーカーのおじさんが出てきます。もちろん物語には全く関係がありません。

おじさんは日光浴をしている女性に近づき盗撮を始めます。

しかし絶対に身体には触れません。
紳士です。

撮った写真の鑑賞会を始めるおじさん。

あとでやれよ。

おじさんが盗撮する映像、約1分45秒あります。この映画の序列は
盗撮おじさん＞サメ=ランニングおじさんです。

女性が何かに気づき起きる！

そこにいたのは...！

おまえかーい。
おじさんじゃないんかーい。

いきなりあらわれて女性を殺すシスター。

ダサい。

ダサいぞ。

悦に浸っていると湖から冒頭で殺された女性が出てきて

シスター死にます。

ひとり残されたローレン。
そんな彼女の下にエミリーが命からがらやってきます。

ですがエミリーはすでに悪魔の...

〜fin〜

いやーどうでしたか？クソでしょ？とにかく意味のない描...ん？

エンドロールが途切れ水族館にやってきた女性の映像が流れ出す。

これかわいいなーこれもかわいいなー
サメのぬいぐるみをいっぱい買っちゃいます。

その後水槽の魚をみて泣きます。

それからゲロを吐きます。

真っ赤になります。

え、なんですかこれ？
なんでエンドロール中断して女性の水族館観光の映像見せられてるの？
どういうこと？わかんないわかんない

ちなみにこの映像約7分あります。女性が水族館を観光してゲロを吐くだけの映像に7分です。繰り返しますが7分です。上映時間は71分です。

拷問かなにかでしょうか。

全くもって意味のわからない苦痛映像が終わると再びエンドロールが始まります。

やっと...やっと終わった... つらかっ...

待ってくれ、嘘だろ...

もういいってどうせやることひとつだろ。

なんなの。ゲロになにがあんの。サメ出せや。

サメよりもゲロの描写に力を入れた世紀のクソ映画『デビルシャーク』これを映画と呼んでいいのかも甚だ疑問です。こんなの観なくても何も損しません。

でも僕はこれを3回観たあとに各キャラの登場時間を計測するなどしていたので少なくとも5時間はデビルシャークに奪われています。

僕だけがこんな理不尽な目に合うなんておかしいと思います。腹が立ちます。

僕はね、何事においても自分の目で確かめるというのが大事だと思います。

だからさ、アマゾンプライムビデオにあるからさ。ね？

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