どうも、りゅうせいです。 ということで2019年公開映画ワースト5やりたいと思います。
一応言っておくとぼくが面白くないと思っただけで、その映画が好きな人を否定しているわけではないので悪しからず。 あと映画製作の難しさや大変さは重々承知しています。仮にぼくが映画制作をしてもとんでもなくひどいものになることでしょう。
でも面白くないものは面白くないんだからしょうがないよね。
ということで早速行ってみましょう。
第5位バースデー・ワンダーランド
milet「Wonderland」MUSIC VIDEO 映画『バースデー・ワンダーランド』(4月26日(金)公開)コラボver.
『クレヨンしんちゃん オトナ帝国の逆襲』や『河童のクゥと夏休み』など傑作アニメーション映画を多く生み出してきた原恵一監督作品ですが、今回はダメだった...
作品のテーマや伝えたいメッセージはすごくよく分かるんですけど、なんだか表層的じゃない?って思いました。
映像はすごくきれいだし、声優陣も上手いんだけど肝心のストーリー部分がダメでしたね。
伝えたいことは分かるけれど、あれやこれは結局なんだったの?というのがすごく多い。 よくわからないことがたくさん提示されてそのまま話が進むので、これは最後に全部解明されて終わるのだなと思っていたらそのまま終わってしまう。 はっきり解明するのはやっぱり表層的な部分だけ。うん、それはいいんだけどそこじゃないんだよな...っていう思いでいっぱいでした。
それに言葉で説明はあるけどそれが視覚的に見えてこない。映像の綺麗さとはまた別の話です。
どこかで見たことある児童文学映画の古典的な演出が多用されているのもそこから新しい何かが生まれているわけでもなく使いまわし感が強かった。
とはいえ、ストーリーの全部が全部嫌いなわけではなく、ラストシーンや単純に主人公が成長していく様子は素敵で良かったですよ。 そこに付随する部分がダメだったせいで結果全体的に表層的になってしまったという印象です。
第4位『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』
理由はぼくが言うまでもないと思います。
CGのクオリティはすごいんですけどね。アクションを見てるぶんには楽しかったです。 問題はあれですよあれ。僕はあれは完全に逃げだと思いますね。
でもなんかもう逆に面白いです。もっとユア・ストーリー見せて!ってなりますもん。もはや1週まわって好きなので4位です。
あと、ラストの衝撃に隠れてますけどそこに至るまでのストーリー構成もなかなかでしたよ。
第3位『十二人の死にたい子どもたち』
映画『十二人の死にたい子どもたち』予告【HD】2019年1月25日(金)公開
けっこう楽しみにしてた映画だったけど... 若手俳優たちの演技はみんな個性がしっかり出ていて見応えありましたけど、それだけですね。
タイトルの通り『十二人の怒れる男』が元になっていて、そこにエンタメ性を加えた映画になっているんだけど、そのエンタメ性だけが前にでていてがっかり。
『十二人の怒れる男』って今の日本にこそ刺さるテーマだと思うんですよ。それを若手俳優を使ってエンタメ性を増しながらも現代日本向けにアップデートして突き刺してくるのを期待したんですけど、肝心の問題提起だとかはかなり薄くなっていて本当に残念。
あのテーマがあるからこその会話劇の妙だとかがあって面白いのに、それが薄いから十二人の子どもたちの言動も軽くなって、全くの他人事として見てしまう。
伏線回収だとかもまあいいんですけど、ただの辻褄合わせの伏線回収でカタルシスもなにもない。
この映画観て自殺について真剣に考える人いないと思いますよ。
第2位『貞子』
原点に戻るみたいなこと言ってたから期待してたのに、蓋を開けてみれば「なんだこれ」でした。
とにかくね、薄い。
ホラーで行きたいのか、ミステリーで行きたいのかも中途半端。 『リング』ではそれが絶妙にミックスされてわからない恐怖、見えない恐怖があったけれどそれも特になし。
散々イジられて倒してきた貞子で見えない恐怖を作るのは難しいかもしれないけど、それにしても中途半端すぎる。見せたいのか見せたくないのかよく分からない。これも『リング』では“見せない”と“見せる”が両立してたのにいったいどうした。
魅力的なキャラもたくさんいたのにどれも活かされてない。ここまで良い要素を揃えていてこれは...
一応の原作である『タイド』の要素もただ入ってるだけ。これならいっそのこと貞子と少女の超能力バトルにしてくれた方がよかったです。
ラストのとりあえずこれやっとけばJホラーっしょみたいな安易な演出も面白くないしなんなら腹が立ちました。 Jホラー人気を爆発させた中田監督だから期待したのに本当に残念。
主題歌が女王蜂じゃなかったら怒り狂ってました。
第1位『多動力 THE MOVIE』
やべぇもん観ちまったなって震えました。 アサイラム作品みたいな方向ならあれですけど、真面目につくってこれですもんね。
制作過程知ったらまあそりゃひどくなるわなって感じですけどそれにしても... そもそも公開形態が他の映画とは違いますし、ホリエモンが好きな人たちが好きなら良いんでしょうけど、しっかり宣伝してアマゾンプライムとかに配信している以上僕は逃しませんよ。
制作に関わった人たちの頑張りも分かるけどそれとこれとは別なので。
脚本、演出、演技全部がもうあれで、金がかかった中学生のクラス発表を観ているみたいな感じでした。
一番はやたら女性の胸をクローズアップするところでただただ気持ち悪かった。
これで多動力を伝えられるって本気で思ってんのかな?
クラウドファンディングの関係なのか、よくわからない演出が多くてそこに対してツッコみながら観れるのが救いでした。そういう意味では面白さがありますし楽しめました。
アマゾンプライムビデオで配信してるのでみなさんも是非観てください。
まとめ
以上、2019年映画ワースト5でした。 まあ、そういう映画に当たるのも映画体験ですよね。つまんなかったらそれはそれで話のネタになるし楽しいんですよね。だから結果つまらなくはないんですよ(?)。
それでもなるべく外れには当たりたくないですけど。
念押しに言っておきますが、僕がおもしろくないと思っただけで、これらの映画を好きな人を否定する気はないです。
2020年はつまらない映画なんてないと良いなー。今年はワーストはありません!っていうのが理想です。